下北沢日記 まりぃ編
こんにちは!インターン生のまりぃです。
夏っぽくもあり秋っぽくもある、不思議な気候ですね。
今回は所用で東京に行く機会があり、前理事長の河上直美さんにお会いすることができました!!@下北沢
河上さんはお忙しい中ご都合をつけてくださり、なんとなんと!下北線路街を案内してくださいました(TT)✨
下北線路街は、東北沢駅、下北沢駅、世田谷代田駅の3駅を結ぶ1.7㎞の敷地にて主要13施設を設置し、まちづくりを進めているエリアだそうです。
元々地上にあった一部線路の複々線化事業などに伴う一連の開発として小田急電鉄が地元住民や自治体との対話・連携を重ねつつ推し進めてきた本プロジェクトは、今年の5月末に全面開業を迎えました。
(下北線路街の詳細については、この著書に書かれています!)
下北線路街についての紹介はこれくらいにしておき…、
私の“シモキタ”へのイメージは、「古着」「若者文化(サブカル)」「音楽」「ダークでニッチ」というようなものでした。
しかし実際にお昼間の街に赴いてみると、想像以上に落ち着いた、のどかな時間の流れる場所でした。
グレー基調の建物、植栽されたみどり、街並みの統一感などは非常に「おしゃれ」であるものの、駅ごとの特色やそこに住む人々のプライドのようなものが感じられました。
プライドと言っても地域への愛着が根底にあるので、いやらしい感じは全くなく、むしろ地域を盛り上げていこうという気運の高さのようなものに感じ取られました。
また、若者が各々の強みを生かしたビジネスを展開できるような環境が整えられており、バラエティーと活気に富んだ店が多く立ち並んでいました。類は友を呼ぶのか、平日にも関わらず若者が多く訪れ、活気にあふれていました。
お昼ご飯は下北沢グルメであるとっても美味しいカレーをご馳走になりました✨
下北沢を歩き、河上さんとお話する中で私が考えたことは、「地域の価値をどのように捉え、どのように体現し、どのように還元していくかは誰もが決めることができる」ということです。これは多少諸刃の剣のような表現なのですが…。
例えば、ほとんどの駅付近の光景って割と差別化しづらくつくられていますよね。コンビニやチェーンの飲食店などが参入する駅構内、マンションやホテルが多く建ち並ぶ駅前…というように、駅だけではその地域の個性を感じにくいことが多いです。一方で下北線路街は、駅を出た一歩先は住宅街で、線路街全体でも駅それぞれでも個性が感じられます。
もちろん「どちらが良い、どちらが悪い」という話ではなく、利益が担保されていれば、駅を通じて個性を出そうが出さまいが関係ないという話になるそうです。
すなわち、その「利益を出すカタチ」の多くはディベロッパーやオーナーの判断に委ねられているため、確実な利益が保障されるコンビニが駅構内に配置されるなど、似たり寄ったりな駅の光景がつくられているそうです。
はじめあたりにも書いたように、下北線路街の開発には「住民との対話」も考慮されていました。幼稚園や旅館など、地域住民の声を取り上げた施設が並び、住宅街とも調和がとれた街並みからは、開発にあたる誰もが下北沢ならではの文化や時空間、住民の存在といった持続可能性のある「下北沢的価値」を汲み取ろうと尽力・協力したということが伝わってきます。
(そういえば、価値について身体や頭を動かすことで、おのずと愛着も湧くのでしょうか…?そこについてはよく分からないので言及を避けておきます)
一筋縄ではいかなかったこともきっと多いだろうし、街としてまだまだこれからな部分ももちろんあると思いますが、価値を捉え、体現し、還元するために人々が挑んだ熱意や姿勢は、下北沢を盛り上げていくと思います。まちの将来を「誰もが決めることができる」と私に前向きに考えさせてくれた下北沢は、つまりとっても素敵な居場所でした。
…では、この考えを岡山や私の地元の広島・尾道にどのように生かせるか考えたときに、必ずしも下北沢と同じようなことをすれば良い!というわけでは無いんですよね~、きっと(^^;)
そこが難しいところで、その土地の歴史や文化から構成される現状には多くの課題があり、課題の分析の時点でかなりの長期戦を覚悟する必要がありそうです。すでに分かります。
ここの仮説を詰めたいところではありますが、きっと一朝一夕では思いつかない&思ったより内容がボリューミーになってしまったため今回はここで終わろうと思います。
一緒に考えて下さる方がいらっしゃいましたら、一緒にだべってほしいです(笑)
ちなみに、夜の下北沢もなかなか香ばしく味わい深いようで…!今度東京を訪れる際は是非夜のシモキタを経験したいです(^^)
こんな感じで新たな楽しみができたので、日常生活をますます楽しめそうです!
河上さん、ありがとうございました!今後ともよろしくお願いいたします✨